​桜並木の集合住宅 / Sakura apartment

「裏表のない環境」

生産緑地、竹林公園、民家、に囲まれた高台の桜並木の通りのT字路角に位置する。閑静でのどかな環境で、どの方向にも背を向けたくない場所に対しどこから見ても表に見える構成。

「ワンルームの分散・明るい共用テラス」

7個の箱の点在する床が積層する。箱(部屋)がばらまかれ、その箱が複数個タテヨコにつながることでひとつの住戸を構成する。住戸ではなく部屋を単位とする。各床の残余部分は、居住者だけが使える共用部であるがパブリックな場として周辺と繋がる感覚を抱かせるスペース。どこまでが共用部でどこからがわが家の庭先かわからないほどひと繋がりの「共用のテラス」は、風や光が巡り、景色(緑)へ広がる路地のようなスペースであり、かつ住戸を隔てる役目を担う。この曖昧な場所も含めて独立性の高い居住環境をつくる。分棟形式をとりながら、部分と全体が分かちがたく絡み合う。「有機的な関係性」をもつ外形と空間構成。

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竣工:2011.03

計画地:東京都目黒区

用途:共同住宅 11戸

敷地面積:313.25

建築面積:217.71

延床面積:1041.89㎡

構造:RC壁式構造

規模:地上5階、地下1階

​撮影:鈴木 研一

掲載:新建築2011.08,LIVES .57,ディティール190号,JA84号,BRUTUS 725