渋谷のトンネル / Shoto apartment

「トンネル」と「T字形のライトコート」

​南北2面接道の敷地を分割した賃貸付分譲住宅3棟。狭小の分譲建売りは、より内向きの家族生活の場としての視点に終始しがちで、かつ所有区分を最も明確に求められるビルディングタイプだが、「上用賀のコートハウス」同様、所有を超えて外と関わりの感じられる環境を生み出そうとした。各棟は、賃貸またはSOHO付きの重層長屋だが、3棟全体で集合形式のひとつとして捉えた。円山町側と松濤側という2面で大きく異なる環境に対し、スリバチ地形の渋谷を象徴する構造物を借用し、3棟の独立した建売りのなかに、「トンネル」と「T字形のライトコート」をつくり、街に住まう経験をもたらす方途を模索した。トンネルは通り抜けができなくても、視線が抜け反対側の景色が見え、光と風が通り抜ける共有財産である。

ditail

竣工:2013.03

計画地:東京都渋谷区

用途:賃貸付分譲住宅 3棟

敷地面積:215.26

建築面積:126.25

延床面積:521.67㎡

構造:木造一部RC壁式構造

規模:地上3階、地下1階