neri bldg.2

「徐々に更新しながら繋いでいくこと」

練馬駅から至近距離でありながら、固有の界隈性が残る閑静な木造密集住宅地。そのなかで、虫食い状に点在する複数の既存家屋を、長期にわたり徐々に建て替えるプロジェクト。そのうちの、お互い斜向かいに位置する2006年完成の13戸(neri bldg.)と2009年完成の6戸(neri bldg.2)の集合住宅。敷地内を通り抜けのできる通路や十字路に面したピロティ広場を設け、道路からの引きをとるなど、下町のような路地が多く残る周辺とつながる環境をつくろうとした。neri bldg.では、共用階段や片側外廊下を建物から庇のように即物的に持ち出し、建物の隙間を渡り歩くような感覚をつくろうとした。一方、うなぎの寝床状の狭小地に建つneri bldg.2では、立体的に引き込まれた路地が、それぞれの住戸内を通過して、また路地に戻るというように界隈に散らばる路地(袋小路)の切れ端を繋げる役割を担う、まちのコネクション的な路地に住む感覚の住空間を生み出した。

​共に、街とつながりのある「立体路地」を展開し今後に継続するプロジェクトである。

ditail

竣工:2009.02

計画地:東京都練馬区

用途:集合住宅

敷地面積:88.17

建築面積:44.71

延床面積:214.10㎡

構造:鉄骨造一部RC造

​撮影:上田 宏

掲載:新建築2009.08,FIGARO No.367